映画とははじめの15分で観客に結末(ハッピーエンドかバッドエンドか)を感じさせないとならない...
誰が言ったのかそんな言葉があります。
今回見た映画
クレージーリッチ
この映画はもうはじめの15分というより
その題名でそれを感じさせる映画です。
そうハッピーエンド。
さて内容は...
一言で言います。
シンデレラストーリー
もうこれだけでわかりますよね。
太古の昔から連綿と続いている玉の輿。
そのれをそのまま現代版に置き換えただけ
それがこの
クレージーリッチ
です。
ニューヨークに住む一人の大学教授の女性。
その女性の恋人はアジアの大富豪のご子息だった。
もうこれだけでわくわくしますよねw
結末もなんとなくわかるというものです。
さてシンデレラストーリーというと日本にも当然
あの名作?w迷作?w 「花より男子」がありますねw
世の女性たちの共通点は
自分は
1.正義の人である
2.貧しいがプライドがある
3.お金より大切なものがあると信じている
4.あまり美人ではない
相手は
1.金持ちである
2.イケメン
3.成績優秀
4.スポーツ万能
5.友人が多い
6.誰もがうらやむ羨望の的である
というのが定番だ。
ただしこの花男とクレリの違いは
女性の側が自立のできる女性であることと
男性側が元々しっかりしている存在であること
要はお互いが自立の上に成り立っているのがこのクレリである。
花男はむしろダメな男性を女性が変えていくストーリーでもあるのだが
そこが少し違う。
そしてこの両者に共通するストーリー構成は
やっかみ者がいるということ。
当然それらの問題を回収していくストーリーなのだ。
その回収の仕方を楽しむ映画というべきじゃないかな?
ただやはりちょっとアメリカチックな要素が多い。
バッチェラパーティが開催されたりとかいくらアジアの富豪だって
それほどでもないとは思う。
それともう一つ
日本の影が薄いということ
この映画の冒頭に出てくるのが
ナポレオンの言葉「中国が目覚める時、世界は震撼するだろう」
そうこの映画全般にわたって主人公はアジア系
中国系が占める。舞台はシンガポール。
なんとなくザ・ビーチのように
旅情系映画の要素も多分に入れており
その舞台がかつてのイギリスの影響の強いシンガポールということろが
プライドの高いアメリカ人の留飲をさげるところだろうが
日本人はその映画にほとんど出てこない。
出てきたのは最後の最後
結婚式場の会場に集まる人々の中に
和服の女性がうすぼんやりと後ろを通り過ぎるだけの映像。
これも気を使っているのかもしれない。
しかし日本の影響力がもう過去遠いものであることを暗示しているかのようでもある。
少し寂しくも残念である気もするが
それでもこの映画の最後はとてもハッピーな気持ちにさせてくれる映画だ。
映画はこうでなくちゃいけない!
ベタベタな映画だし、ストーリーも古典的だが
女性たちの永遠のテーマ
玉の輿を上手に現代風にそして守銭奴に見えないように回収している姿は
アッパレ!と言わざるを得ないw
ぜひ皆様もご覧あれ!