今回は小田原小旅行です。
箱根旅行、小田原散策などにお役立てください。
さて小田原。
今日は小田原城下の港、早川にある谷食堂というところに向かいます。
安くておいしい!しかも量が多いと聞きワクワク物なのですが中々頑固者の女将が辣腕を振るっているという噂を聞き少し緊張気味。
小田急で小田原まで、そこから東海道に乗り換えて早川駅。
うーんなんとも懐古的な駅舎。
駅前の通りを渡り港へ...
久しぶりの早川港。
ここは何度もドライブで訪れた場所。
勝手した場所ですが谷食堂なるところは訪れたことが無い。
教えられた場所へ歩いて向かう。
すると見えてきた!
谷食堂!
早速入店!
広さはそこそこ。
地元民らしき人がちらほら...
すると片づけをしていた年のころは50歳ほどの女性が
「どこでもすきなとこすわって~」と張りのある声!
一番手前のまだ食器が片付いていない席に着く。
「直ぐ片付けちゃうからね~」と中々人がよさそう。
「何食べる~?」と聞いてきたので「じゃぁ海鮮丼で」というと女将「海鮮丼も良いけどね。お薦めはおまかせA定食だよ。」とのこと...
こっこれは...
ここの女将、気に入られると女将のお薦めを伝えてくるらしいと聞いていた私は思わず耳を疑った。
しかしこれは女将のお言葉を断っては男が廃る。
「ならばA定食で!」と...
すると女将「いやっ 何食べたかったの? お薦めはA定食。今日はお刺身がもう一品つくからね。だけど食べたいもの食べたら良いよ。」となんとお優しいいお言葉。
しかしここは折角賜ったお言葉に従わねばと「いえ、魚を食べたい気分だったので寧ろ調理方法はお薦めのでお願いします!」というと了解との返事。
なんと...意外と優しいじゃないか...
確かに店内を見渡すとどうも常連客ばかり。
多分港のおっかさんてき立場のようで言葉も荒っぽいが気が回らないタイプではないようだ。
食事が運ばれてきた。
写真は撮っていないがボリュームが凄い!
刺身の小鉢、魚の煮物、アジのフライ、そして香の物に冷奴、お味噌汁。
ご飯はお代わりありだ!
食べてみるとなんともシンセン刺身の小鉢は鯛、マグロ、カンパチ、甘エビは卵付だ!
マグロはトロ。煮物、フライもやわらかい。
最後にコーヒーまでついて1000円!これは安い!
あっという間にペロリ。
その後客も引けたので女将と雑談。
もっと客寄せするにはどうしたらいいかなど色々話しました。
コーヒーを飲み干しお店を出た時は既に一時間近くたっていました。
その後周辺を散策。
早川をわたるとそこは小田原の高級住宅街。西海子小路。
さすがに高級住宅街です。立派なお屋敷が彼方此方...
半ばを越えた頃でしょうか小田原文学館なる建物が...
表からも古めかしい洋館がスッと延びるように立っている。
思わず足を踏み入れてみた。
入館には入場料がかかるようで建物には入らず中庭から裏の別棟へ
離れに向かう途中、茶室のような小さな建物の軒先に腰掛けていた年配の品のよさそうな女性から声をかけられた。
「ご入館どうぞ」
あっと言葉無く立っていると
「その先に別棟の玄関があるのでそこで入館料払ってください」とのこと
あちゃ~ つかまった。と思いつつも「わかりました。」と別棟に向かうことに...。
その茶室のような建物の直ぐ隣、木々の間を通り抜けると
なんとも立派な数奇屋造りの建物が...
別棟 白秋童謡館である。
250円を支払入館。
北原白秋にまつわる資料が展示されている。
北原白秋は小田原にゆかりのある人物。
貴重な資料が陳列されていた。
しかしそれよりなにより私が興味深かったのがその数寄屋造りの建物。
落ち着いているが灯りなどはとてもモダン。
さすが名家の建物。
玄関から続くぎしぎしと音のなる階段を二階に登った。
二回は二間のこじんまりとした造り、そこから見る小振りながら見事な池を配した庭は暑い夏の盛りでもなんとも趣がある。
暫く畳の上で寝転がっていると遠くからせみの声。
窓辺から空を見上げると雲の白と空の青がくっきりと分かれている。
設置されたテレビから北原白秋ゆかりの童謡、「この道」が流れる。
遠くから聞こえるせみの声と、童謡が何故か涙を誘った。
暫く休んだ私は別の道順の階段を下りた。
その階段は一階の裏側、台所と繋がる箇所にある。
降りた瞬間にふわっと古い建物特有のなんだろう木の香りだろうか、あの香りが私を包む。
あぁいいなぁこの数奇屋のにほい...。
暫く一階を見てまわった私は玄関に設置された受付の女性に挨拶をして建物をでた。
みどりの芝生に埋め尽くされた庭の先にある小さな池に向かうと餌付けに慣れた錦鯉が私に寄ってきた。石橋が掛かっている。その上に立つと、ああ高貴な方がここで鯉に餌をあげていたのだろうとなんとも感慨深い。
その後、折角入館料を払ったのだから見なけりゃ損とばかりに、茶室のような建物、そして洋館の文学館へと足をすすめる。元々あまり興味が無かったということもあり、文学館は単に涼みに入ったといった感じだった。
小田原文学館を出た私は東に向かい西海子小路の端についた。そこから海側に折れた。暫く歩くと奇妙に木が生い茂る土を盛った小高い丘のような場所が住宅街の中に突然現れる。あまり整備されているような感じではない。その古墳にも似た小さな盛り土の上に登るとそこに伊藤博文公胸像があった。ここが元、伊藤博文宰相が別邸と構えた滄浪閣である。民法発祥の地とも言われている。
これほど海に近い場所にあればさぞかし冴え渡った考えが浮かんだことだろう。
進路を国道一号線に取る。国道一号に出ると白亜のお城のような建物。これは小田原城ではなく外郎本店。外郎というと名古屋という印象があるが本来は小田原のもの。さすが本家だけあって大きいですな。
対面側にはメガネスーパー
ここに本社あるんですね。
さて小田原城に向かいます。
まずは三の丸(既に街中になっています)から馬出し曲輪に向かいます。
そこから整備されたばかりの馬出し門を見学。元に戻って2009年に整備された銅門へ...そこから二の丸に入ります。
そこに歴史見聞館なる建物に入りました。
入場料300円ですが天守閣に入るならセットチケットがお薦めです。
入場するとパネル展示になっており北条五代から江戸時代までの小田原の歴史が学べます。
小田原評定の様子が人形劇になっており中々楽しめる嗜好です。
旧江戸時代の小田原城の模型がありました。
出口ではCGグラフィックスになった江戸時代の小田原を見ることが出来ます。細かく作成されており中々秀逸です。実はそのグラフィックス、ダウンロードしてGoogleアースで見ることが出来ます!以下からダウンロードしてみてください。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/odawaracastle/download/
この試み、全国でやってくれたら楽しいのに...
さて歴史見聞館を出て本丸に向かうのですが途中の大堀。見てみると埋められてしまったようです。残念です。 昔のままが良かったのですが...
立派にそびえる常盤木門から本丸に入ります。
あれ?昔あった動物園がなくなっている!
整備されたんですね...
良かったです。
そもそもあの動物園。見た目も不衛生で動物達がかわいそうでした。
それにお城という歴史ある場所になんとも醜い施設でした。
海外からも批判があったようで世界一の動物虐待動物園と言われていたようです。
なくなってよかったのですがニホンザルの檻だけは残っていました。
なぜこれだけ???
気持ちを取り直していよいよ天守閣です。
入場すると色々な展示物があります。
なかなかの見ごたえです。
気づかずにバシャバシャ写真を撮ってしまいましたが本当はだめだったようです。
すんません...。
でも色々な展示物がありますね。
ガイドの冊子も英語、中国語、韓国語と用意されていますよ。
最上階に出ると小田原の街並みと相模湾がパッと広がります!
良いですね~
暫く楽しんだ後、下城です。
天守閣を降りるとそこに小さな看板で遊園地の文字が...
あ"~っ こっここは...
本当に随分前、もう小学校のころに何度か来た遊園地。
中学校の頃はデートコースともなっていた遊園地。
その遊園地が未だあったのだ...
行ってみる。
いくつかの施設はなくなっているが豆鉄道やコーヒーカップなど昔のまま残っているものもありました!すごいなぁ~懐かしい!
フラッと散歩をしてからお城の裏側を歩いて縄張りを降りていきます。
旭丘高校の前からお城通りに入り交差点を右折。栄町交差点へ...
この交差点の対面にある今は小田急OXが入っているビル、ここに昔NACというゲームセンターがありましたね。よく子供の頃来ましたね~。
そこから小道に入ります。その先には...ありました。
「まんがのまめや ピーナッツハウス」 なんのお店なんだかわからない。
さぁ小田原の繁華街に向かいますよ...。
お堀端通りから錦通りに入ります。
ここが小田原の繁華街で若者が多い通りになります。
ドンキホーテを通り過ぎてお魚屋さんの角を曲がるとアプリ小田原と小田原EPOが見えます。
この通りまでが小田原の竹下通りといった感じでしょうか? 笑
昔、このアプリという建物はビブレでしたが変わってしまったんですね。
建物内にはホビーオフやらアニメイト、ビレッジバンガードなど若者向けのショップが入っています。
その通りを駅前通まで抜けて駅前通を渡り直線。小田原郵便局に当たった通りを右に折れて再びお堀端通りを御幸の浜海岸方面に向かいます。左手にお城のお堀です。暫く歩くと検察庁の庁舎が見えます。その前の道を左折するとそこには裁判所があります。新しく綺麗になりました。昔はもう少し寂れていました。
その裁判所の前に鐘堂があります。
ココが大手門後です。
こうみると小田原城の縄張りは中々の広さを持っていたことがわかりますね。
さてこれから小田原のディープな世界を垣間見ます!国道一号に出た私はその道を横断。とある小路に入ります。ココの一角は小田原の歓楽街 宮小路です。路地を入ると小料理屋、スナックなどが続いています。しかしやはりもう随分寂れた街という感じです。この街の名称にもなった神社に向かいます。
松原神社です。
やはりそういう街なんでしょう。
暴力団排斥の建て看板がありました。
元々の東海道に当たるこの宮小路の界隈。
中心地が徐々に北に移っていった歴史を感じます。
詳しくを知りたければこちらのページがお薦めです!
お宮にお参りして街中を出ます。
国道一号にもどってお城方面に向かいます。駅前通沿いを歩いて小田原駅方面へ
すると右手に大きな唐破風を構えた建物が...
だるま料理店本店です。
破風が立派でしたので思わず写真撮影しました。
そのまま歩くとビルとビルの合間に幸田口門跡入り口という看板が...こんな小さな、なんとなくビルの敷地内のようなところになんの跡だ?と向かってみる。すると土塁のようなものが...少し小高くなっています。行き着くとそこはお堀端通り。どうもそこが幸田口門跡だったようです。調べてみるとこの土塁、お城の三の丸外郭の土塁だったようです。外側は水掘りがあったようです。
日本の各お城の三の丸は殆ど家臣の住まいとなっています。
その外枠までが本来お城と捉えればその大きな郭がうかがい知れますよね。
そのままお堀端通りを通り駅前通りへ
駅前の元丸井ビルの下から地下街へ...
昔は栄えていた小田原地下街(小田地下)は新駅ビルが出来たためか全てがシャッターでしまっていました。
折角来たので早雲公にお会いしに行こうと小田原新駅舎をこえて北口へ
早雲公の銅像を写真におさめJRに乗り帰宅しました。
今回の小旅行は以上です。
いかがですか?
週末たまには小田原にでも足を運んでみてはいかがですか?
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