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2016年7月18日月曜日

マッチムーブにトライ!

マッチムーブ
なんだそりゃ?
と思う方も多いかもしれません。
でも誰しもが必ず目にしている映像表現手法です!

そのマッチムーブが無料ソフトで手軽にできるようになったとのこと...
なら試してみないてはありませんよね。

そこで今回はマッチムーブをやってみます!



マッチムーブ...

そもそもどんなのよ...
ということで今回作る作品はこちら!




判りやすいですよね。
なにやら朝の子供向け番組に出てそうなキャラクタが踊っている画像です。

動画自体は実写
3D映像がまるでそこにいるかのように実写画像とともに迫ってきています。

なんかコレができたら可能性が広がりそうですよね。

わざわざスクープ画像を狙いに行かなくても自分でスクープを作り上げることもできそうです。


さてじゃぁコレを作るにはどうしたらいいのか....


<基本概念>

マッチムーブとはカメラの動きに3Dを合わせたものである。

解説:簡単に言えばそれだけ。要は実写の側のカメラの動きに対して3D側を合わせれば良いということです。

<手順>

前準備
①動画撮影
②カメラの動きを計測
③MMD用カメラ情報に書き出し
④3Dモデルに動きを作る
⑤3Dモデルにカメラの動きを合わせる
⑥3Dモデルと動画を合成する

です。

では細かく手順を見ていきましょう。

前準備:ソフトの用意

 ソフトが色々と必要になります。準備しましょう。
 今回の動画の場合は
 1.voodoo camera tracker (カメラの動きを検出するソフト)
 2.Javie            (動画のエフェクトソフト)
 3.MikuMikuDance      (3Dモデルをグリグリ動かせるソフト)
 上記は三種の神器
 あとは付属のソフトです。
 4.aviutl            (動画編集ソフト)
 5.TMPGEnc         (動画を一フレーム毎にTGA方式の画像へ返還するソフト)
 6.リサイズ超簡単!Pro   (画像サイズの変更 あんまいらないかも...)
 7.fRename          (複数のファイル名を一括変換するソフト)
 8.SinkuSuperLite      (動画の情報を獲得するソフト)
 9.VirtualDub         (手振れ補正ソフト 本当は簡易エフェクトソフト)

①動画撮影

 動画撮影の注意点としてはできるだけ手振れは抑えて欲しいとのことです
 同時に動きのあるものの撮影は極力避ける
 ズームアップ ズームアウトはしない

スマホだとかの撮影で充分です

②カメラの動きを計測

 ここで必要なソフトが
 1.voodoo camera tracker (カメラの動きを検出するソフト)
 4.aviutl            (動画編集ソフト)
 5.TMPGEnc         (動画を一フレーム毎にTGA方式の画像へ返還するソフト)
 7.fRename          (複数のファイル名を一括変換するソフト)
 8.SinkuSuperLite      (動画の情報を獲得するソフト)

 です
   1:動画のサイズを確認
      動画ファイルをSinkuSuperLiteのアイコンにドラックアンドドロップ
      情報が出てくるのでそれをメモっておきます。
      詳しい使い方はこちら:http://www.gigafree.net/media/sinkusuperlite.html

   2:手振れ画面ゆがみを補正 
      手振れはどうしても出てしまうもの
      多少あっても味はありますがカメラ検出のときできればないほうが良い
      そこで手振れを補正してください。
      youtubeにアップしてそこの編集で手振れ補正できます。
      しかし最大弐メガまでなので画像が大きいと難しいです。
      あとコントラストあまりいじらないほうが良いかも...場合によってAPPCRASHになります。

      その際は手振れ補正ソフトを利用してください。
      VirtualDubを私は使っています。Avisynthをインスコしておくと
      MP4も扱えます。
      詳しい使い方はこちら:http://www.gigafree.net/media/me/virtualdubmod.html

      画面ゆがみは.Javieで補正できるようですが僕は基本あまりやりません。
      今度やるときがあったら記録しますね。
      念のために詳しく記載されているページのリンクはっときます。
      ここ

   3:動画を30フレームにする
      動画は時に29.5フレーム/秒になっていることがあるので
      aviutlで読み込んで30フレーム/秒にします。
      機能拡張側にドラックアンドドロップで開くのではなく
      本体側で「ファイル」→「開く」→「fps変換無し」→30fpsを選択

      参考:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1486452174

      必要に応じて画像サイズを変更してもいいです。
      AVI方式で書き出し(TMPGEncではAVIでしか読み込めないため)

   4:画像シーケンスに変換
      TMPGEncを起動
      画面下から四段目 映像ソースの右側 参照ボタンを押下
      先ほど保存したAVIファイルを指定
      「ファイル」→「ファイルに出力」→「連番 BMG/PPM/TGA/JPG ファイル」
      保存したいフォルダを開いてファイルの種類を「連番 TGAファイル(*.tga)」
      ファイル名は0にすれば0から連番で書き出すが自分は名前変換しちゃうので
      ここは適当。
      んで「保存」

   5:名前を変換
      連番で書き出されていると思うがちょっと名前が扱いづらいと思うので変換
      fRenameを起動
      一番上の変換元のフォルダアイコンをクリック 変換したいファイルの入った
      フォルダを指定
      すると下の左右二つに分かれた画面の左側にフォルダ内のファイル一覧が
      出てくるので変換したいファイルをすべてクリックして画面上の小さいアイコン
      「選択したリストを変換前リストに追加」をクリック
      真ん中の画面の右側の基本タブ内の連番開始番号を0にする
      (voodooが0からしか読み込めない??)
      桁数3 増分1
      画面上から二段目 小さく変換というアイコンがあるのでクリック
      あっという間に変換されます。

   6:カメラの動きを検出
      .voodoo camera trackerを起動
      File→Open→Sequence
      BrowseからTGA連番画像の0を指定する
      Startが0 Endはお好みで
      Move Typeをfree moveに変更する。
          手持ちで結構動かしている動画の場合は「free move」
           三脚に乗せて、左右にカメラを振ってる場合は「rotation」
       だそうです。出典:http://ganbareore.blogspot.jp/2010/03/voodoo-camera-tracker.html
       でOKです。

       つづいてView→ControlのParameter SettingsでEstimationのFreeMoveをクリック
       画面右のまた右端の真ん中のほう Estimate Intrinsics内の
       Focal Length(焦点距離)をUser FixedにしてApply んで OK
    
       そしてFile→Open→Initial Camera
       Generalのタグ内で一番上、Focal Length(焦点距離)を指定

           さて、ここが重要らしいのですが この焦点距離結構正確な距離が必要。
           ただしスマホなどでは詳しい焦点距離が表示されていません。
           僕が利用しているGalaxyⅢもなんだか判らない3.7mmだとか
           というブログもある。
           出典:http://mobileascii.jp/elem/000/000/043/43713/

           判らないときは一枚写真を撮ってそれをWindows上に保存。
           写真を「右クリック」→「プロパティ」→「詳細」タブ
           このなかのカメラ項目に焦点距離があります。
           そこを確認して入力してください。

           僕が手探りで行ったところGalaxyⅢでは18mmがよさそう。
           スマホで18mmなんてありえないんだけどどういうことだろね?
           もしGalaxyⅢでチャレンジするなら18mmチャレンジしてみて!

       そしたら画面下右側にあるTrackボタンを押下してください。

       つらつら~っとやり始めます。
       時間はかかります。

       完了したら...
       View→3D Scene Viewerをクリック マウスなどを使って
       グリグリ確認してみてください。
       問題があるようなら再度焦点距離などを変えてトラッキングしなおしてください。
       そしてView→Modelling Toolsをクリック
       画面左に出てきたCreateで3Dモデルを配置する場所を決めます。
       3D Scene Viewerなども使って位置を確定してください。

       そしたらModelling ToolsのToolsにあるポインタアイコンをクリックして
       配置されたモデルのどれでも点ひとつを右クリック
       するとBody Editorという画面が出てきます。
       そのなかのTranslationとRotationの数字合計6箇所すべてをメモしてください。
       
       そしてFile→Save→Textfileで書き出してください。

③MMD用カメラ情報に書き出し
   
 さてやっとこさ書き出しが終了しました。
 今度はこのカメラデータをMMDで読み込めるようにします。
 Javieを起動してください。
    1:File -> 読み込み -> Voodoo Camera Trackerカメラデータ(Textfile)
      んで先ほど保存したカメラデータを読み込みます。
      フレームレートは30です。Finishボタン

     2:コンポジションがでますのでヌルオブジェクトを作成してください。
      3Dレイヤーに変更
      位置を 0.0, 0.0, 0.0
      アンカーポイントに先ほどのオブジェクトの位置(メモをしたTranslation)を
      100倍した値を入力

       X回転 Y回転 Z回転に先ほどメモしたRotationを正負逆にして入力していきます。
       そして方向も入力するのですがここは入力にコツがあるようで場合によっては
      MMDを起動しておかしかったらJavieに戻って設定しなおすなどの
      法が必要なようです。

      詳しくはココの「四角形の位置と回転角を得る」または
      「Voodoo Camera Tracker から書き出したカメラデータをJavieで読み込む」
      の項目を参照
      またはココの「カメラデータをJavieで読み込む」項目を参照

    3:このヌルオブジェクトをカメラデータの親にしてください。

    4:「File→書き出し→MMDカメラデータ(.vmdファイル)でデータを書き出します。
      この際のスケールはモデルのサイズになります。
      2-5%でちょうど良いようです。       
      出典:ココ
       
④3Dモデルに動きを作る

 ご自身で研究してみてください。

⑤3Dモデルにカメラの動きを合わせる

 カメラデータを読み込めばカメラの動きを同期させられます。
 あとは背景動画を読み込んで出力するか
 α値で背景を透過させて出力してaviutlで色味などを変えて合成すると言う手があります。


がんばってみてください。
       





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