川崎にある日本民家園に行ってきました。
↓一泊してゆっくり日本民家園を楽しもう!
いいから何も言わずとにかくみて...
あるとき電車に乗っていました。
その電車の脇広告に小さく日本民家園の広告が載ってました。
日本民家園?始めてみた広告でした。
その広告はとても小さくひっそりと掲載されていました。
何故か僕はその小さな広告に目が留まりました。
元々古民家などには興味がある私。
でも民家園なんて確かに流行りそうもないな...
広告も小さいわけだ...
と思い見過ごした感じでした。
その後しばらく同じ電車に乗ってもその民家園なる広告は見なくなりました。
やはり単発広告だったのでしょう
予算なんてなかったのかな?
まぁ市が経営しているようだし当然か...
なんて思いつつもその民家園の広告が気になっていた私がいることに気付きました。
気になっているのなら...
行って見るか...
と重い腰を上げたのです。
行ったのは五月初旬。
まだ肌寒さも残るでした。
とってもちかいのに行った事がなかった民家園。
生田緑地だって?何度か行ったような気がするんだけど...
小田急線向ヶ丘遊園で下車。バスなども考えましたが歩いてもそれほど遠くないということでトボトボと...
するとあれ?
日本民家園50周年という垂れ幕が...
50周年なのにあの程度の広告!?
まぁ市立だからね~仕方ないよね。
と生田緑地に向かっていきました。
そして歩くこと13~15分ほど...
駐車場満車だって...驚き...
たどり着きました。
生田緑地...
あれ?入るとすぐ日本民家園...
おぉぉぉ なんだか雰囲気出てる~
隣のたて看板を見ると...
入場料500円!
しかし日本民家園この看板をみると25棟の建物...???
25棟!?
どういうこっちゃ?数がすごい...
しかもそのほとんどが重要文化財...すごすぎる...
とにかく金額を支払い
13:50 入園!
入園するとまずあるのが家の歴史とか変遷とかの展示ルーム
↓一泊してゆっくり日本民家園を楽しもう!
展示ルーム
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平地、山地、海辺、町屋の紹介。
家の構造の変遷
家の構成
屋根の造り
壁の造り
道具各種
この展示ルームだけでも結構面白いんだけど
本当の醍醐味はこの後からこれでもかって続きます!
まず一棟目
ナンバーは降られておらず
特別対応のお屋敷
川崎市の重要歴史記念物だそうです。
大正二年(1913年)
大地主の邸宅
旧原家住宅
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なかなかご立派な御邸宅。すばらしいです!
機織の実演もしていました。
カフェもありましたよ。ゆっくりしたいですね~
ココからが本格展示スタートです。
まずは...
宿場町ゾーン
ナンバー1
神奈川県指定重要文化財
福島県福島市松川
旅籠(馬宿)
19世紀初期
奥州街道の馬宿
旧鈴木家住宅
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この家は面白いね~馬宿...
馬を連れた人の宿屋だから建物内に馬をつなぐ場所があるw
馬を見ながら囲炉裏端で酒をいっぱい。
なんだかマンガ日本昔ばなしみたいだw
八丁目宿は奥州街道の50番目の宿場町。
どうもこのあたりにあったようです。
因みにこの馬宿「赤浦屋」の移築によって
福島にも民家園ができたようです。
川崎の先進的な行為に古民家の価値を福島も見出したということかも知れない。
なお明治期の馬共の宿賃1円50銭とのことだけど今の貨幣価値では2万円ほどのようだ。
ナンバー2
神奈川県指定重要文化財
奈良県奈良市下高畑
商家
17世紀末~18世紀初期
線香屋を営んだ奈良の商家
旧井岡家住宅
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奈良の商家です。
やはり商店らしい佇まい。
つくりが面白いですね。
柳生街道沿いにあったというこの商家ですが
今でも似たような佇まいの家がいっぱいあります。
ナンバー3
川崎市重要歴史記念物
愛知県名古屋市東区白壁
武家屋敷付属建物
19世紀初期
お供が控えた武家屋敷の門
旧佐地家門・供侍
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侍屋敷の門ですね。名古屋城の東側にあったそうです。
簡素でありながらなかなか立派な門。
ナンバー4
神奈川県指定重要文化財
長野県伊那市伊那
商家(薬問屋 旅籠)
19世紀中期
宿場で薬問屋を営んだ板葺き屋根の家
旧三澤家住宅
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山岳地域に属する長野県伊那市。中山道の脇街道である伊那街道に属する伊那部宿にあった商家。残念ながら耐震補強中のため概観の一部しか確認できませんでしたが
それでも山岳地域特有の建物の風貌は見て取れます。また改修された後訪れたいと思います。
なお伊那部宿のある伊那市では
旧井澤家住宅など旧跡もあるそうでそこも行ってみたい!
ここから
信越の村ゾーン
になります。
この民家園のいいところは単に古民家を展示しているだけでなく
古民家を取り巻く文化も展示してあること
民家と民家の間の道沿いに道祖神なども展示してある。
うん 雰囲気でてる...
↓合掌造りを見に行こう!
ナンバー5
川崎市重要歴史記念物
長野県長野市上ヶ屋
水車小屋
19世紀中期
三つの機能を持った山里の水車小屋
水車小屋
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大きな水車。村人順番に利用したということですがリソースの共同利用、一番のエコですね。はやり古民家といえば水車ですよねw
因みにこの水車の敷地内にはお地蔵様もありました。
そして次がなかなかすごい
ココがメインって感じかな?
その景観に驚くで...
ナンバー6
国指定重要文化財
長野県南佐久郡佐久穂町畑
農家(名主の家)
享保十六年(1731年)
建築工事の古記録が残る明主の家
旧佐々木家住宅
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かぶと造という形式だそうです。
うーんすばらしい...
重厚感があります。
名主の御邸宅だそうです。
しかし便所が外だったんですね。まさか大もここで?
女の子はどうするんでしょう??
気になることは多々ありますw
さてこの建物...その前の庭?からの眺めがすごいんです!
しかもちょっと眺めが良くない細い道を通り抜けてからの開放と
目の前に広がる古民家の屋根屋根がとにかくすごいです。
ココは個人的には一番の山場と僕は感じます。
その写真がこちら...
すごい風景だよね。
この重要文化財の佐々木家住宅も当然すごいんですが
その向こうに広がる合掌造り郡。
こりゃすごいわ...
でもねこのすごさを感じるのはやはり行ってみてください!
おぉっ!ちゃんと消火施設充実してます!
そりゃそうですよね。特に最近神奈川近郊の歴史遺産がやたら火災にあっている。
放火といううわさもありますが失われた遺産は再建できるものの二度と戻らない。
イザというときに即対応できる施設にお金を費やすのは重要なことです。
ナンバー7
国指定重要文化財
富山県南砺市上平細島
農家(組頭の家)、合掌造
18世紀初頭
建他の字型の間取りを持つ合掌造りの家
旧江向家住宅
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馬屋とお風呂 一つ屋根の下
浄土真宗の影響で仏間があるようですね。
合掌造りといえば白川郷とばかり思っていましたし、切り妻のものばかりとも思っていましたがそれ以外にもあるようでしかもいろんなバリエーションがあるみたい。
こちらは富山県側五箇山の合掌造り。入母屋ですね。
しかしデイだとかオエだとかなんかだ部屋の名前が面白い。
でも日本各地どこも似たような名称のようです。
因みに馬と同じ屋根の下生活。貴重で高価な馬を大切にしているのがわかります。
それに馬と同じ屋根の下で生活していたことが逆に言えば花粉症などのアレルギーを抑える鍵だったとか...動物と共にある菌と分かれたことが花粉症の原因だというのですからなんとも皮肉なものですw
↓富山県南砺市の合掌造りを見に行こう!
↓合掌造りを見に行こう!
ナンバー8
神奈川県指定重要文化財
富山県南砺市桂
農家、合掌造
18世紀初期
白川村合掌造の特徴を備える五箇山の合掌造
旧山田家住宅
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境川ダムに沈んだ五戸のうちの一戸だそうです。白川郷からすると一山超えたところにあった家です。
こちらは切り妻。白川郷の合掌造りに近い構造ですね。
シンプルで素朴です。
↓富山県南砺市の合掌造りを見に行こう!
ナンバー9
神奈川県指定重要文化財
富山県南砺市利賀村利賀
農家(組頭の邸宅)、合掌造
18世紀後期
曲がりの鋭いチョウナ梁が見事な家
旧野原家住宅
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切り妻の建物です。
ここは囲炉裏端に上がり暖をとることができました。
こういうイベントもいいですね。
田畑も多少あったようですが山間部のため収入源というほどのものにはならなかったようです。でも炭焼きが大きな収入になったとのこと...
なんとなく例の炭焼長者を思い出しますねw
↓富山県南砺市の合掌造りを見に行こう!
いやーーーらしいというかてらっているというか
みたらし団子売ってましたw
このみたらし団子で空腹を満たそうかとも思っていたんですが...
次の古民家で食事を提供してくれるとのことでそこでいただくことにします。
ナンバー10
神奈川県指定重要文化財
岐阜県大野郡白川村長瀬
農家、合掌造
19世紀前期
鍵座敷をもつ典型的な白川系合掌造り
旧山下家住宅
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もともとこの建物この民家園に来る前にすでに川崎に移築されており、その際料亭となっていたようでそれをそのまま活用し現在ではそばを提供しています。
入り口に、ここ日本民家園に縁がある南砺市の観光ポスターがありました。
是こそ白川郷の合掌造り!切り妻造りの建物です!
内部は蕎麦屋として相当変わってしまっておりますが
建物概観はかつての風貌そのまま。
貴重な建物です!
↓合掌造りを見に行こう!
さてトンネルをとおりまして...
色々な小さな展示物を通り越します。
そしてここからは...
関東の村ゾーン
です。
ナンバー11
国指定重要文化財
千葉県山武郡九十九里町作田
漁家(網元の家)、分棟型
母屋 17世紀後期 土間 18世紀後期
イワシの地引網漁で栄えた網元の家
旧作田家住宅
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網元の家なのですが内陸側にあり、漁師の家の風体は無いとのこと...
そうなんだね。まぁ近年ですらニシン御殿などが建ったりするわけだから
当時から網元の暮らしぶりは悪くなかったものと思われます。
本来庶民にはなかなか利用ができなかった駕籠まで利用でき、大戸口の間口は
その駕籠の棹に合わせたとあるくらいですからもう専属の駕籠かきがいたのかも知れません。相当の成功者だったということになりますよね。
作田家の主人は旦那様、妻は嬢様といわれたそうで大漁のときはその嬢様に伝えるために漁師の一人が素っ裸で駆けつけたとありますが漁師たちも嬢様の反応を楽しんでいたのかも知れませんし、もしかしたらその漁師の一人とイケナイ関係になってしまっていたりとか...結構下種な勘繰りをしてしまいますねw
まぁ関東では夜這いの風習はさほど多くないのでそういうこともあまり無いと信じたいですけどw
関東の村ゾーンなのですが
突如、沖永良部の倉があるのか...w
まぁ場所的にちょうどいいのかもしれませんが...
↓一泊してゆっくり日本民家園を楽しもう!
ナンバー12
川崎市重要歴史記念物
鹿児島県大島郡和泊町
倉
19世紀後期
ねずみ返しのある食糧倉庫
沖永良部の高倉
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これね~ 面白いよね...
屋根のように見える部分が倉なわけ...
この中に食料品だとかをしまいこんでます。
当然ネズミ返しついてますw
後、石敢當もありました。
さぁ元にもどって関東の村ゾーン続きです。
ナンバー13
神奈川県指定重要文化財
山梨県甲府市塩山上荻原
農家
17世紀末期
芝棟と土座のある甲州民家
旧広瀬家住宅
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とにかく軒(のき)が低い!
むしろ敷きの居間...これを土間というそうです。
移築前は上記写真のような突き上げ二階の建物。ただしこれは養蚕が盛んになっていこうの増築だそうで今の形が本来の姿だそうです。
突き上げ二階の姿も見てみたかった感もありますが
元来の姿であるこの形も悪くはありませんよね。
とにかく軒が低い。顔ぐらいの高さしかありません。
是も説明版にありましたが「芝まくり」という風の被害から室内を守るための工夫だそうです。
屋根の上にはイワヒバを植えた芝棟だそうです。
ナンバー14
国指定重要文化財
茨城県笠間市片庭
農家(名手の家)、分棟方
母屋 17世紀後期 土間 18世紀後期
家の中に雨どいのある二つ屋根の家
旧太田家住宅
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二棟をあわせた分棟型建物ですね。
旧作田家と同じ形です。
土間の棟と生活をする棟の二棟です。
ちょっと違うのが馬屋を棟から突出させる曲屋形式ということらしいです。
曲屋形式は東北の南部鉄器で有名な南部地域特有の構造だそうです。
なんだかどんどん豪華になっていきますねw
まぁ名主のお屋敷ですから是だけ豪華なのはわかります。
江戸時代は農家などの建物は規制されています。どんなに豪農であっても
建物は質素にというのが定番。その中でも徐々に力を蓄えているのを感じます。
さてこれで関東の村ゾーン終了です。
つづいて
神奈川の村ゾーン
です。
ナンバー15
国指定重要文化財
神奈川県秦野市堀山下
農家(名手の家)
貞享四年(1687年)
貞享四年の墨書が残る古民家
旧北村家住宅
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建築年代が明記されている家だそうでその年代は貞享四年。
1687年といえば関が原合戦の87年後...
以前描いた伝説、
花籠の台の話のときにはすでにあったのは言うまでもありませんが、
愛の地蔵のころや
箱根のお玉の事件が元禄十五年(1702年)だからその頃にはすでにあったたてものということですよね。驚きです。
秦野の堀山下といえば金沢八景に拠点を置いた六浦藩の領地。
藩主米倉氏の一族の墓が現在も残されています。
この家の庭先から見える風景
ナンバー16
神奈川県指定重要文化財
神奈川県川崎市多摩区登戸
農家
17世紀後期
棟に花が咲く民家園最古の家
旧清宮家住宅
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このあたりから閉園時間が近づいてきちゃいまして...
ちょっと走り抜ける感じに...
この清宮家は民家園のすぐ近くにあった古民家を移築したとのことです。
神奈川の一般的農家はこのような形式の家に住んでいたとのこと。
ということはれいの伝説...
花籠の台や
愛の地蔵の女性達が住んでいた家はこういう家だったのでしょうね。
じゃぁ神奈川の農家の特徴とは何かということなのですが...
デイ(座敷)の奥に一部屋小さな小部屋を用意してそこを寝床にしていたということ。
なんだかドラえもんが寝ていた押入れを思い出しますねw
藤子F不二雄ミュージアムもこの民家園に近いですが何たる偶然 笑
屋根の上は風などで屋根が飛ばされぬように土を盛ってその重みを利用しています。
しかしその土自体が飛ばされるといけないので草花が植えられその根でつなぎにしています。是を芝棟(しばむね)というそうです。広瀬家住宅でも見られましたね。先人の知恵です。
さて実はここから東北の村ゾーンを回るほうが順序的に回りやすいのですが
紹介はナンバーごとにしていこうとおもいますので
このまま神奈川の村ゾーンを続けます。
ナンバー17
国指定重要文化財
神奈川県川崎市麻生区金程
農家(名主の家)
17世紀末期~18世紀初期
民家園誕生の切っ掛けとなった川崎の民家
旧伊藤家住宅
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下の格子窓がシシよけ窓だそうです。
やはり神奈川特有のデイの奥に寝室が来る形式。
この御宅はやはり豪農だったそうで田んぼが1200坪、畑が2700坪、合計3900坪所有していたそうです。300坪が一反なので十三反。すげーーーっ 以前記載した
乙女地蔵の話は五反の話だったのでその倍以上... うーん豪農ですw
ナンバーなし
川崎市重要歴史記念物
神奈川県川崎市多摩区生田
農家付属建物
大正十三年(1924年)頃
掘立て棟持柱を持つ薪小屋
棟持柱の木小屋
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薪や落ち葉などを集めた小屋だそうです。
造られたのは大正ですが民家の原初的構造があるとのこと。
↓一泊してゆっくり日本民家園を楽しもう!
ナンバー18
川崎市重要歴史記念物
神奈川県川崎市麻生区岡上 東光院内
宮殿および覆堂
文久三年(1863)
養蚕信仰を今に伝えるお堂
蚕影山祠堂
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宮殿と書いてくうでんと読むそうです。その宮殿は唐破風の春日造り。
唐破風と書きますがこれは日本風なんですねw
側面の彫刻は日本に養蚕を伝えたとされる天竺の金色姫の伝説を綴っているそうです。
その宮殿を囲っているのは茅葺屋根の覆堂と書いてさやどうと呼ぶそうでこちらは芝棟で春にはイチハツが咲き誇るそうです。
ナンバー19
神奈川県指定重要文化財
神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷
農家(名主の家)
17世紀末期
茶畑に囲まれた山間の農家
旧岩澤家住宅
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清川村にあった古民家です。
清川村といえばついこの間記載した矢口入道伝説!
その清川村の古民家は僕にとっては超貴重!w
第二期伝説形成期の頃の建物でしょうか?w
興味深いです。ただ煤ヶ谷は清川村でも宮ヶ瀬とは少し離れている地域。
ちょっと伝説の地とは違いますね。
建物の形は神奈川県に共通するデイの置くに寝床というスタイル。
炭焼きで生計をたてていたそうで山間部には共通する収入源ですね。
ナンバー20
重要有形民俗文化財
三重県志摩市大王町船越
歌舞伎舞台
安政四年(1857年)
本格的装置を備える漁村の歌舞伎舞台
船越の舞台
折りたたむ
と...神奈川の村には一切関係ないのですがw
ここで20番目にエントリーされてるのは船越の舞台。
船越とは伊勢志摩の半島にある漁村だそうです。
結構本格的な歌舞伎舞台です。
漁村の舞台ということですがずいぶん立派!
回り舞台の装置まであります。
漁師達が裕福だったことを忍ばせますね。
船越は三重県志摩市。あの
伊勢志摩観光ホテルの向こう側にある地域です。
ナンバー21
川崎市重要歴史記念物
神奈川県川崎市多摩区菅
船頭小屋
昭和四年(1929年)
担いで運べる機能的な小屋
船頭小屋
折りたたむ
ははは かわいらしい小屋だこと...
しかも持ち運び可能w
こりゃいいねw
それで最後のゾーン...
東北の村ゾーン
です。
ナンバー22
国指定重要文化財
岩手県紫波郡紫波町舟久保
農家(名主の家)、曲屋
宝暦(1751~1763年)頃
馬と共に暮らした南部の曲屋
旧工藤家住宅
折りたたむ
トイレだってさ...
江戸時代中期以降南部馬飼育が盛んになり、母屋の前に馬屋を突出させL字型に組んだ曲屋という形式の建物。旧南部藩領に多いことから南部の曲屋と呼ばれているようです。
この工藤家は現存最古の曲屋としてとても貴重だそうです。母屋には天井が無いのですがこの地方では家全体を囲炉裏で温める仕組みだったそうです。一種セントラルヒーティングですねw
馬と共にすむ。貴重な馬を大切にする風習からくるものでしょうね。
南部の曲屋の形式は徐々に南下し、江戸後期北関東の一部ではその曲屋形式の家が出現し始めたようです。関東の村ゾーンの旧太田家住宅は茨城県ですが曲屋形式です。
ナンバー23
神奈川県指定重要文化財
山形県鶴岡市松沢
農家(肝煎の家)
18世紀末期
出羽三山に抱かれた豪雪地帯の家
旧菅原家住宅
折りたたむ
エントリー最後の家は豪雪地帯にあるこの御宅...
ハッポウという高窓は豪雪の時にはここから出入りしたとか...
そこからハッポウ造りとか言う名称がついたそうな...
豪雪の知恵ですな...
さてさて一通り回りましたw
大変でしたねw
ココに展示されているのは主に農家ですが
ほとんどはやはり名主だとか豪農だとかになります。
ただし単なる農家の家でも結構しっかりした造りでしたね。
キーワードは馬と養蚕という感じでしょうか?
馬はもしかしたら昔の車のように必需品のような感じです。
東北では曲屋、ハッポウ造り
神奈川はデエの後の寝床が特徴でした。
北陸近辺は合掌造りが特徴といった感じでしょうか?
分棟型なる建物もありましたね。
さっ一通り回りましたよ。
西門を出たのは
16:43
約三時間です。
でも三時間だと後半はちょっと早足...
やはりちゃんと見るなら四時間以上はあったほうがいいかもしれませんね。
国の重要文化財が七つもあるのがすごいですね!
総評: いや...すごすぎるよ...よくこんなに集めたし、維持している...
是は貴重すぎるし必ず一度は訪れるべき代物...
入園料500円って言うのも安すぎる。
1000円取っても僕なら入ります。
価値という意味で言えば1500円でもアリ
そのくらい来るべき場所だと思うしお徳感満載だと思います。
皆さん是非訪れてください。というよりこないと損すぎる...
↓一泊してゆっくり日本民家園を楽しもう!
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