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2017年1月14日土曜日

曽我物語ゆかりの地を巡る

さて今回は以前書いた曽我物語ゆかりの地を巡ります。

曽我物語

日本の三大仇討ち物語として有名です。
鎌倉時代。鎌倉幕府創成にも関わった曰くつきの物語。
詳しい話は以前書いたブログ投稿に譲るとして…

今回はそんな曽我物語ゆかりの地 探訪です!




さて曽我物語の舞台
曽我兄弟が幼少を過ごしたのは
小田原東部にある曽我庄

今では曽我の梅林で有名ですよね。

まず訪れたのは城前寺。


曽我兄弟が厄介になった曽我氏一族の居城です。



ここの寺はもともとは曽我城の大手前にあったため
城前寺と呼ばれるようになったようで建久四年(1193年)、宇佐美禅師が曽我兄弟の菩提を弔ったのが始まりと言われています。

仇討ちの日、5月28日には曽我兄弟が傘を燃やして松明にしたとの古事にならって傘を焼く仏事が執り行われるそうです。



階段を上ってみましょう。


六地蔵の横にこんな文面が…


さらに上がります

どうも幼稚園だか保育園だかが併設されているようで
境内は幼児たちの運動場になっているようです。

入り口前に仏像が設置されています。


下にある文面には…


なるほど〜流石仇討ち!赤穂浪士も関係しているんですね。

さて境内に入ると本堂が建っています。
あまり大きくはありませんが立派な本堂です。


本堂を左に折れ
裏側に向かうと
そこにあるのは

曽我兄弟とその母 満江御前 義父 祐信 の墓があります。

ここの盛り土は曽我城の一部ということですが
曽我城の遺構はこれだけということでなんとも情報の乏しい城です。


しかし曽我祐信 この形の墓は彼の本意ではないでしょう…
なぜなら彼は本来、養い子である曽我兄弟よりも実子である祐綱を寵愛しており
当然のごとく曽我庄も祐綱に譲っている。
それに不満を持っていたのが曽我兄弟兄の十郎(祐成)なのだが、そもそも曽我庄はそれほど大きな所領でもなく分与できるほどの土地もなかった。当然のごとく嫡子に譲るわけでそれに不満を鬱積させるなどは検討違いといえよう。

以前書いたブログ記事にもあるが…そもそも曽我兄弟が仇討ちをする発端となった事件は工藤祐経(くどうすけつね)の、曽我兄弟の実父河津祐泰(かわつすけやす)誤殺です。
そこだけ聞けば工藤祐経は酷いやつですが、その発端は河津祐泰の父親、伊藤祐親(いとうすけちか)が工藤祐経の所領と妻を奪ったことから始まります。本来祐経は祐親を討ち取りたかったわけです。

確かに誤殺はいけませんが祐親の横暴を考えると気持ちはわかります。それら出来事も考えず、また曽我庄を分けてもらえなかった不満まで鬱積しているわけですから、なんだか随分偏った考え方をしてるようにも思います。

だから僕はあまり曽我兄弟に共感はできないわけです。

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さてそれは置いておきまして…

城前寺を出ます。

先ほどの階段をおり、門前を左折。
少し南方面に進みます。

するとすぐ、大和塀かな?に囲まれた草木が茂る土地があります。

その真ん中になにやら塚のような石積みがあります。



ここは太宰治「斜陽」のゆかりの家跡だそうです。
斜陽の元となった太宰治の愛人、太田静子さんが戦時中疎開していた別荘雄山荘がここで太宰も一時期滞在していたらしいです。
残念なことに2009年不審火により焼失、この近辺、大磯の吉田茂邸(2009年焼失)、藤沢の旧モーガン邸(2007年焼失)、横浜の旧住友家俣野別邸(2009年焼失)と連続した焼失に不信感がぬぐえない…文化財保護に全力を尽くしてほしい…

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さて歩みを戻して城前寺門前を通り過ぎて城前寺の駐車場まで戻ります。
するとそのすぐ近くにあるのが大鳥居。


せっかくですからその鳥居も潜ってみます。

潜るとすぐに石碑が右手に見えます。


よくよく見ると文学碑だそうです。

尾崎一雄生誕の地がここだそうで、尾崎一雄の祖父はここの神社の神主だったそうです。
と言っても尾崎一雄…知らないんですよね…


隣に郷文学散歩の地図がありました。


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さてではこの神社とはなんの神社なのでしょう…

ここです…


ばばーーーーーん!


宗我神社!







祭神 宗我都比古命(そがつひこのみこと)
   宗我都比女命(そがつひめのみこと)

創建は長元々年(1028)だそう。ということは曽我物語の頃にはあったんでしょうね。宗我とは蘇我に通じ、古代の蘇我氏の系統を組むということらしいです。
この神社は宗我保慶が奈良からこの地に持ってきたとのことから太古の蘇我氏末裔宗我氏が移り住んだため曽我郷ができたとも考えられます。



鏡が表に出てるなんてちょっと珍しいですね…

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さて お参りを済ませ
一旦参道を戻ります。鳥居の前の道を再び山方面へ…

しばらく進むと…


五郎の沓石なるものが…

読んでみると曽我五郎(弟)が足を患い、治った際に体力が衰えてないか試しに石の上で踏ん張ったところ、石が足型に窪んだということです。



なるほどね…

確かに窪んでる…


こんなちょっとしたイベントもたのしいねw






さてそこから足を進めます…

ここら辺は曽我梅林の外れ… 梅が咲き始めていました。


さて小さな小川沿いを山というか丘の方に向かっていきます。

途中こんな立て看板が… こっ怖い…


でもズイズイ進みます。
進むと東屋があるのですがその前もなかなかいい感じです。


看板がありました。


剣沢だそうです…

さぁ先を進みましょう!



木漏れ日がいいですね〜

そして向かうは…


そう 弓張の滝…

この辺りでは唯一の滝ですが
まぁ小さい滝なんですよ…w

でもなかなか趣もありますし歴史もあるんです…

さぁずずずいっと進みましょう〜


そして…

ばばーーーーーーん!


弓張の滝です!


ってちっさ!

と言っても4メートルくらいはあります。

さてこの滝は実は二つの滝でできているようです。
一つは鎧の滝 もう一つが弓張の滝です。
しかし鎧の滝はもうその姿もほとんどありません。
昔は2メートルはあったようですね。



ここには室町期には聖護院道興准后が訪れたり、戦国期には小田原北条の若侍などが遊びに来たことが記載されています。
まぁ当然曽我の一族も遊びに来たことでしょう…

その話からかここには落ち武者の幽霊が出るだとかの噂があるようですw

それが事実かはわからぬが…ここはイノシシなどは頻出するとか…
熊も出るというし、さらに先ほどの看板ではマムシまで…
春先から夏などのお出かけの際は注意が必要ですね。

さぁしばらくその弓張の滝の音をお聞きください。


本日の小旅行はいかがだったでしょうか?

曽我物語ゆかりの地…
皆さんも出かけてみては如何でしょう?

次回は虎女の大磯を回ってみようかしら…


宿泊はこちらへ…



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