箱根は温泉やら歴史的遺産などもあってなかなか楽しめるのですが
東海道の脇にあって意外にも知られていないところが有ります。
それは箱根の石仏群です。
今回はその石仏群のご紹介！
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ついつい箱根というと温泉 ゴルフ 各種博物館や美術館といわゆる箱根登山系の施設ばかり気にかかってしまうのですが意外にもすばらしいのがこの石仏群です。
箱根にはいくつかの池が有ります。
まぁ一番大きくて有名なのは芦ノ湖でしょうが
そのほかにも以前紹介したお玉が池などもあります。
そのお玉が池の山一つはさんだ隣にあるのが
精進池です。
こちらはお玉が池のような悲しい物語が語られているわけではありませんが
こちらもなかなかな場所です。
この周辺は石仏が多くのこされて石仏群を形成しています。
その石仏の中には国の重要文化財に指定されているものも有ります。
場所は簡単。
まさに国道一号を進んでいけば見つかる場所です。
数台停められる駐車場と無料の歴史館がありますので訪れやすいです。
歴史館に入るとパネル展示と共にいくつかの石仏やらそのイミテーションが有ります。
この石仏群の歴史を知るには良い資料です。
パネル展示を見るとこの周辺は鎌倉期以降徐々に街道としての様相をていしてきていたようですがこの精進池周辺はその道程の中でも特に荒涼とした地区で飛鳥井雅有著の紀行文「春の深山路」(弘安三年 1280年)では「此山には地獄とかやもありて、死人常に行いあひて...」と記載されているようです。
此の辺りはまさに地獄の入り口のような印象だったのでしょう。
石仏が多いのはそのような雰囲気からだったのではないかとパネルには書かれています。
と此の周辺には曾我兄弟の墓だとか多田満仲の墓だとか八尾比丘尼の墓なるものまでありますがこれらは全て眉唾です。
江戸時代に入り、東海道がここ湯坂街道から須雲川沿いに移ったためここが信仰の中心からはずれ徐々に観光地化していったためそのような都市伝説的な名称が付き始めたとのこと...なるほどね。
虎御前の墓と呼ばれる五輪塔には永仁三年(1925年)の表記があるようです。
此の石仏群とかかわりが深いのが鎌倉で極楽寺を開いた忍性(にんしょう、またの名を良観。)です。
ここ精進池周辺の石仏群の中でそりゃ目立つのが磨崖仏である地蔵菩薩坐像です。
此の地蔵は正安二年(1300年)に良観上人によって開眼法要されたのではないかといわれています。
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国の重要文化財はこれらの中で今の中では曾我兄弟の墓といわれる石塔です。
その三つの塔の中で永仁三年(1295年)に建てられたそうです。
この歴史館から精進池が見渡せます。
これもいいですよね。精進池の向こう側にあの磨崖仏を覆う建物が見えますよ～
さて歴史館を出てその磨崖仏を見に行きますよ～
まずは池の畔を歩きます。
すると国道一号の下を通る地下道がでてきますのでそこに行きましょう！
そしてその先には...
建物が見えてきました！
そしてそこにあるのが...
でたーーー
磨崖仏、地蔵菩薩坐像です！
結構でかいね！
蓮華座の上から三メートルほどあるそうです。
うん立派...
覆われている建物は室町期に立てられた覆いの建物を模して再築したものです。
え？国道一号は何度も通っているけどこんな立派な仏像見たことないぞ！って？？？
まぁそりゃそうです。
ここね～場所があまり目立たないんですわ...
特に東京方面から来る人たちにとっては...
この仏像は三嶋方面に面した側を削って作られており、
東京方面からは山の斜面に隠れて全く見えない。
多くの人は国道を東京方面から登ってきて帰りは仙石原方面から帰ったり
箱根新道を使ってしまうパターンが多いので
こんなに立派な石仏があってもほとんど気付かないんです。
上が芦ノ湖(三嶋)方面
もったいないね。
しかも以前ブログにも記載したとおり
元箱根周辺はいわば西武系の観光地のため
小田急系ではほとんど広告されない。
ということでこんなにすばらしい歴史遺産があるのにあまり知っている人がいないのです。もったいないわ～
ということで今回は元箱根石仏群を紹介しました。
箱根に行ったら是非ココにも立ち寄ってみてちょ！
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