今、GYAO!で無料?なのかしら
観る事ができる洋画です。
半分は日本での撮影。
アメリカでの撮影も殆どが白い雪。
しかしへんちくりんな日本像ではなく
日本人にもあまり違和感ない表現がされています。
その中で主人公であるクミコ(菊池凜子)が
絶望的なまでに孤独に沈んでいくという悲しい映画...
なのに何故かなんとも心地よい流れなのです。
日本社会では当たり前のように有る、
なんだかわからない気持ちの悪い拘束その中から孤独を膨らませていく
主人公が縋ったのは一本の映画ファーゴ。
それを現実と思い込み彼女は自らの孤独に溺れていく...
多分、彼女はいわゆる統合失調症だったのではないかと感じる。
その彼女の悲しい孤独死は
事実を元にした都市伝説を映画化したフィクションということだ。
この白い世界で繰り広げられる絶対の孤独は
悲しさの中にもなんとも美しさを描いている。
この手の日本人女性の都市伝説はやたらあちこちにありますね。
インドでも同様な女性が居たという伝説はもう二十年も前に聞いたことが有ります。
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そして最近も...これは事実かもしれませんがアフリカ某所で旦那と一緒に旅行中、マラリアにかかってなくなった女性が居たという話しもまことしやかにささやかれています。
元ネタはアメリカを死に場所に選んで凍死自殺した一人の女性の話だったそうです。
どれもその都市伝説の主人公は女性なんですね。
なぜ日本人女性に限ってこういう伝説になるのか...
なんとなく日本人女性の境遇が実はこういう伝説に繋がりやすいのではないかと感じるのです。
それは周囲に流される日本人女性という印象が強いからではないかと私は感じています。
人生の線路、結婚、出産、母親になる人生の流れ。それは決して自らの意思ではなく
刷り込まれた意思によるもの...それが流される人生を送る日本人女性という印象に結びついているのではないかと感じるわけです。
自分の意思で生きれない日本人女性。そんな印象が彼女達を都市伝説化していくのかもしれません。
菊池凜子はこの映画でインディペンデント・スピリット賞を受賞しています。
それでね。この映画のすばらしいのエンディングのなんとも言えないミュージック!
これもまた最高にこの映画を盛り上げるところです。
重いテーマなのに... 最後は多分な感じで締めくくっているのに
なんともコミカルなエンディングミュージックが逆にその雰囲気を盛り上げる。
そこがいいよね。
この美しくも悲しい絶対的孤独の世界を是非皆様も観てください。
賛否色々分かれるものと思いますが
私は絶賛です。
彼女の魂が救われていることを祈って...
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