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2019年12月23日月曜日

【富士山をめぐる旅 第一回】静岡県富士宮市 駿河之国一ノ宮 初詣でもなんにでも相応しいあの美しき女神さまの総本社 世界文化遺産 富士山本宮浅間大社

日本の女神様といえば
太陽神 天照大神。
なのですが...
その対抗馬というかニューカマーというべき女神様がいます。

それが新しき日本の象徴的女神

木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめ)

父親は山の最高神 大山祇神(おおやまつみのかみ)
母親は草の神 鹿屋野比売神(かやのひめかみ:野椎神(のづちのかみ))
後の大国主に繋がる一族で古い日本の神であったとももくされる高貴な一族の子であり
しかも後の皇族に繋がる邇邇芸命(ニニギノミコト)の妻でもある。

そのコノハナサクヤヒメの総本社が静岡県富士宮市にある。
ということで
今回はその美しき雄大な女神
コノハナサクヤ姫の総本社

富士山本宮浅間大社

にいってみた!





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富士山本宮浅間大社

よく話題になるのは富士山の山頂は誰のもの?
という下り。
もう世間の常識。知らない人はいないと思われますが
ここ富士山本宮浅間大社のものなのですね。

その女神様のおわすお住まい。
富士山本宮浅間大社に行かないということは
日本の象徴でもある富士山を知らないのと同じこと...
ということでいって見ました。

場所ですが...

新東名の新富士インターチェンジで降りて国道139号線を北上していきましょう。
途中、東高前交差点を左折、県道76号線(富士富士宮由比線)に差し掛かったらそこを右折です。浅間大社前の交差点を右折すればもうわかると思います。



駐車場

駐車場は参道及び大鳥居の周辺にあります。
駐車料は無料です。


境内

とても広い境内です。
大鳥居から本殿までの距離は200m


池やらそのほかの施設を含めると巨大な神宮施設となります。
さぁ女神様に逢いに向かいましょう!


大鳥居


大鳥居 正式名 二之鳥居
ここがすばらしい!なんと晴れればその大鳥居の隣に富士山が堂々と現れる。
朱色の堂々とした姿!こりゃすばらしいよね。


参道

そして立派な参道
両脇は緑に覆われ
さすが女神様の宮殿にふさわしいですね。


石造りの三之鳥居が見えてきます。
両脇には狛犬が邪気の侵入を防いでいます。


以前、伊豆の国と宮めぐりを行いましたよね。
この浅間大社は駿河之国の一宮。
静岡県は三つの国が統合されて作られました。
遠江の国、駿河之国、伊豆の国です。
その中央に位置するのが駿河之国。
文化圏とすると遠江の国と駿河之国はずいぶん違う。
遠江は浜松を中心としているが駿河は静岡を中心としている。
しかしこの駿河も東海道の親不知と呼ばれている由比の断崖地区を堺に
文化圏が多少ことなり、中央の富士市を中心とした地域と東駿河は沼津を中心としたエリアが形作られている。


その駿河之国の一宮がこの浅間大社となります。



楼門

さて進んでいくと楼門が見えてきます。
浅間大社の特徴として一つは朱色という点。
もう一つはこの楼門が上げられますね。
なかなか堅牢な楼門。


この楼門は徳川家康の造営当時のもので、宝永四年(1707年)の宝永地震、嘉永七年(1854年)の安政東海地震でも倒壊を免れ現在は静岡県指定文化財となっている。


さすが女神様がお住まいの場所ですね。
さぁ身持ちの硬い女神様の硬くしまった門をくぐりますよ!







世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」

ここは2013年UNESCOの世界遺産リストに登録されました。





社殿

そして拝殿


コチラも美しい朱色の拝殿。
まさに女神様がお住まいの場所。
コチラも徳川家康造営当時の面影をのこしており
静岡県指定文化財になっています。


木花之佐久夜毘売命はそもそもがこの土地としては輸入の神様。
本来は浅間神社と呼ばれています。浅間とは火山を意味しているようです。
山々の王である大山祇神から富士山を賜った木花之佐久夜毘売命がその後この地に
鎮座することとなります。

本殿

そして浅間神社の大きな特徴の一つ浅間造。寄棟造の社殿の上に三間社流造の社殿が乗る二重楼閣造。女神様をより美しく高めるための造りですよね。
この本殿徳川家康造営で現在国の重要文化財となっています。



木花之佐久夜毘売命

このあまりにも有名で見目麗しい女神様は嫉妬深い神としても有名で
山が女人禁制であるのはそれも含んでのことだともいわれたりもします。
ただ嫉妬深いのは姉である石長比売のほうであり石長比売も山の神の一柱なので
そちらと混同されているとも言われていますが
まぁ霊山の女人禁制はいわば危険なので立ち入らないように示しただけのことで
そこにそれ以上の意味は無いと思われますが...

古い神(国津神)の系統である山の神の王、大山祇神の子、サラブレットとして生まれたこの姫様は新たの当地の神、天孫族(天津神)の王と結ばれる。その相手が邇邇芸命。後の天皇家の祖先だ。
山の王は新たな統治者である邇邇芸命に二人の娘をあたえる。それが妹である木花之佐久夜毘売命と姉である石長比売(いなながひめ)。しかし木花之佐久夜毘売命が絶世の美女であったのに対し、石長比売はお世辞にも美しいとはいいがたい姫。邇邇芸命はその石長比売を国許に帰してしまう。
激怒したのは大山祇神。木花之佐久夜毘売命が華にたとえられるなら、石長比売は永。天津神の一族を華のように繁栄させ岩のように永く命をつなぐように二人を贈ったのに、長い命を送り返したということは今後天津神の一族はそれぞれが短命になるだろうと予言したとのことでした。

その後石長比売は伊豆に御隠れになってしまいます。
伊豆には石長比売にちなむ場所が多くあります。

石長比売については大室山の項でもお伝えしていますのでご覧ください。

さて意外にも美人の木花之佐久夜毘売命よりも石長比売の物語のほうが面白くついつい中心的に語ってしまいますが実は木花之佐久夜毘売命にもちゃんと物語は残されています。
木花之佐久夜毘売命は邇邇芸命とであって一日で懐妊してしまいます。邇邇芸命は訝しがり国津神の子ではないかと疑います。木花之佐久夜毘売命は「国津神の子なら火中では出産できないはず」と疑いを晴らすために産屋に入りその産屋に火を放たせます。そしてその火中で三柱の神を産み落とします。それが火照命・火須勢理命・火遠理命です。そしてその火遠理命の孫が初代天皇である神武天皇となります。


なんとも大胆でまた愛溢れる所業だこと...

因みに木花之佐久夜毘売命は石長比売のことが大好きで伊豆のほうを覗き込もうとするあまり富士山が日本一の山となったという話しもあるようです。

石長比売も木花之佐久夜毘売命もなかなか魅力的な二柱の女神さまですね。

この神話はスコットランドの社会人類学者ジェームズ・フレイザー博士によりバナナ型神話として提唱されており、形を変えて世界的に多く見られる二者択一の神話形式。
昔から究極の選択は皆好きだったんだねw


湧玉池

この神社にきたら是非いってもらいたい場所があります。
それは神社本殿を正面に右側にある池。
湧玉池です。
特に夕方に訪れるとまたライトが点灯してとても美しい。


富士山の伏流水で形作られている泉。
やはり女神と泉はなんとも似つかわしい!
美しい女神に美しい泉。
もうなんと定番中の定番か!?
この泉は当然とても美しい泉です。

国の特別天然記念物に指定されています。


水温は一年を通じて13度だそうです。
さすがに透明度は忍野八海などと比べると高くありませんが
それでも美しいのには変わりありません。




その他の浅間大社

実はこのブログ
結構浅間大社廻ってるんですよねw
どれだけコノハナサクヤの女神様が好きなんだか...w

静岡浅間神社
東口本宮富士浅間神社

どの神社も共通しているのは
まず堅牢な楼門があるということ。
さすが女神様のお住まい。もんは硬く閉ざされるのですね。

それと建物については静岡浅間神社とここ富士山本宮浅間大社は浅間造といわれている寄棟造の社殿の上に三間社流造の社殿が乗る二重楼閣造。富士山本宮浅間大社はそれに桧皮葺。東口本宮富士浅間神社は権現入母屋です。


総評

評価を下すほどか?ともおもいますがとにかく日本を代表する女神様がおわす神社の総本社。いかないわけにはいきませんよね。デートにも初詣にも何にしてもふさわしい場所。
この神社は日本の中でも行くべき神社の一つです。





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