夏だ!
でもあっという間に秋になる。
ということで秋話をしないと...
毎年のように訪れている秋の箱根美術館。
今回もまた訪れましたよ。
というのも知り合いでその箱根美術館に携わるアルバイトをしている人がおりまして
その人のお誘いで毎年のように訪れているわけなんですね。
ということで今回は箱根美術館(2018年に訪れました。)です。
今年の参考に...
箱根美術館
場所は箱根町強羅です。
開館時間
午前9時30分
閉館時間
12月 - 3月 : 午後4時(入館締切午後3時30分迄)
4月 - 11月 : 午後4時30分(入館締切午後4時迄)
休館日
毎週木曜日(祝日は開館)、年末年始〔11月は無休〕
入場料は大人900円 高校大学生は400円です。
割引なども色々ありますよ。
世界救世教の教祖、
岡田茂吉氏が建てた美術館。
箱根で一番古い美術館で1952年に開館しています。
箱根登山が小田原の軌道線事業を終了したのが1956年。
ということはこの建物が建った時点ではまだ小田原?箱根湯本に軌道線が走ってたんですね。1952年というと
このブログ内では平塚で区画整理があり、お菊塚を整備した際に少女の遺骨が発見されています。
この一帯は日本庭園と複数の建築物で構成されており一つの公園として美しく整備されています。日本庭園である神仙郷と箱根美術館および和館です。
神仙郷
箱根美術館の目玉の一つ、日本庭園です。
神仙郷を散歩してみる。
折りたたむ
秋、11月はこの箱根美術館を中心とした神仙郷が無休となりますが
やはり紅葉ですね。
この庭園が一番美しくなる時期です。
美術館のコレクションのすばらしさはさることながら
この庭園の美しさはなんともはかなげで心地いいですよね。
この後、秋に訪れたソウルの紅葉を紹介しましたが
それを見るまではここの紅葉は最高だと思っておりましたよ。
ってことはソウルの紅葉がすばらしいものか?ということですが...
そうなんです。というか素晴らしすぎました。
まぁそれは置いておきます。
さてこの神仙郷
まさに書いて字のごとく
神と仙人が集う郷ということです。
美しい緑と紅葉のコントラストが
神や仙人の存在を信じさせられるほどの
意味を感じますね。
じゃぁツアーしてみましょう。
まず入り口からすぐ左手に曲がると橋が見えてきます。
綺麗な紅葉が出迎えてくれます。
その橋を渡ると小さな峡谷。
岩の配置などもすばらしいですね。
東側の道を南側に歩いていくと
紅葉の林がつづきます。
ここも綺麗ですが
苔むした岩と地面が美しさを倍増します。
その先に真和亭があります。
それは後にしましょう。
日光殿を廻ると日光殿の前の広場が開放感を与えてくれます。
その日光殿の周囲には池が配置されており、その池から映る紅葉もすばらしさを感じます。
日光殿から上り坂を上がっていくとそこは園全体を見渡せる高台に...
ここでは向かいの山々を眺めることができる一番開放感のある場所ですね。
そしてその先にあるのが...
箱根美術館になります。
箱根美術館
箱根美術館に入館してみる。
折りたたむ
陶磁器
さて箱根美術館といえば陶磁器です。そのコレクションはなかなかすばらしいものではあるのですが、とにかく度肝を抜かされるのが縄文時代の縄文式土器。
土器
ドカン!と目に飛び込むは...
縄文火焔形深鉢(じょうもんかえんがたふかばち)
ものすごい迫力と巨大さ...
昔 漫画家
星野宣之氏が彼の作品、「ヤマタイカ」の中で縄文式土器は火山を表現したといっていましたが、まさにそのとおりと感じます。
本当にコレを眺められるだけでも感動ですし
よくこんな逸品が形も崩れるここまで残っていたものだと感心させられるほどです。
しかし驚きはこの壮大な作品に国宝どころか重文にもなっていないというところだ...
この鉢は縄文時代中期、紀元前3500~2500年に作られたようです。
出土は新潟です。
火焔形土器(現在は火焔型土器といわれています。)は新潟県長岡市の
馬高遺跡から1936年に出土したのが始まりで、その後、信濃川流域及び福島県の阿賀野川流域であいついで出土した。
多分、ここの火焔型土器は多分この馬高遺跡からの出土品じゃないかな?
さて縄文エリアはコレだけではありません。
縄文深鉢
縄文中期の作品で茨城県出土
続いても大作です。
重要文化財
埴輪 天冠をつけた男子(てんかんをつけただんし)
古墳時代 6-7世紀 群馬県出土
説明には...「紐で結んだ太い鬢(みずら)を肩までたらし、頚に玉を飾り、三角形の冠をつけた盛装の男で、円頭の太刀をはき、鞆(とも)を腰に吊るしている。素焼だが、適度の固さの、赤褐色の肌に焼き上がった人物埴輪で、太く大きく切った目、高い鼻、一筋箆(へら)で切った小さい口など、生き生きとした謹厳な顔立ちである。篭手(こて)をつけた長い筒袖の盤領(まるえり)の上衣は、上下二つの紐結びにした左衽(ひだりまえ)で裾広く、襞(ひだ)折りのある太い袴をはき、膝上で結んでいる。省略されがちな人物埴輪の中で、これは精細な作りである。」
180cmを越える大作です。重要文化財。
景徳鎮の青磁
景徳鎮の青磁もまたすばらしいコレクションです。
明の時代のものを基本として飾られています。
さすがに台北にある
故宮美術館に比べれば見劣りしますがね。それでもすばらしいものばかりです。
石造
仏像もありました。
仏三尊像
中国 北周時代 六世紀 黄花石造
三道宝梯降下(さんどうほうだいこうか)
パキスタン クシャーン 三世記
降魔成道(ごうまじょうどう)
パキスタン クシャーン 三世記
涅槃(ねはん)
パキスタン クシャーン 三世記
現パキスタン中心に勢力を伸ばしたクシャーナ帝国の品物が基本ですね。
クシャーナ帝国は1世紀から3世紀にかけて存在したイラン系帝国。
紀元前二世紀 匈奴に追われた月氏一族は中央アジアのバクトリアに定住。
大月氏となるがそこを基盤に月氏五部族に分轄、それを統一したのが貴霜翕侯(クシャンきゅうこう)クジュラ・カドフィセス(丘就卻(きゅうしゅうきゃく))。その後、貴霜王と称すようになったと「後漢書」の西域伝に記載されており、それをもってクシャーナ帝国成立とする。
全盛期は二世紀。カニシカ王の時代。
仏教に帰依し、ガンダーラ美術が隆盛したのもこの時代です。
なるほどだからこの時代なんですね。
版画
今回は特別展?(2018年)
なぜか日本版画?を展示していました。
またなかなか美しい版画です。
小林清親(こばやしきよちか 弘化4年8月1日〈1847年9月10日〉 - 大正4年〈1915年〉11月28日)
箱根底倉湯本万年橋
箱根三枚橋雨
これらの作品は明治14年(1881年)の作品。
まだ小田原馬車鉄道すら敷設されていない状態でしたから
より江戸時代に近い状態だったんでしょうね。
三枚橋は箱根湯本の手前の橋です。
因みにこの
ブログでは1881年というと、台湾の臺灣省城隍廟が建立された年と記載がありますね。
コチラは塔ノ沢温泉の歴史が記載されていますのでコチラもご一読いただくと箱根がより楽しくなると思います。
小早川清(こばやかわきよし 明治32年〈1899年〉 - 昭和23年〈1948年〉4月4日)
山村耕花(やまむらこうか 明治18年〈1885年〉1月2日[註 1] - 昭和17年〈1942年〉1月25日)
川瀬巴水(かわせはすい 1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年)11月7日)
月の松島
日光けごむの瀧
箱根スイーツコレクションの山のホテルの回で壁にかけられていた瀬川巴水の絵を紹介しましたよね。
吉田博(よしだひろし 1876年(明治9年)9月19日 - 1950年(昭和25年)4月5日)
三保
鈴川
倉
東照宮
春日参道
真和亭
真和亭でお茶をしてみる。
折りたたむ
さて紅葉も楽しんだ。
芸術もめでた。
ときたらやはりちょっと一服したいよね。
ということで神仙郷にある真和亭に着てみました。
ここではお茶と茶菓子が楽しめます。
入館料とお抹茶のセット券が1200円でした。
入り口でチケットを渡すと...
チケットと引き換えてくれます。
席につくと...
そう、これがここ神仙郷の目玉!
真和亭の漆塗り?テーブルに映る逆さ紅葉!
こりゃ凄い!
本当にとことん紅葉を上手に使って魅せてきますね。
すると茶菓子が出てきました。
紅葉に映えるなんとも素朴な和菓子。
栗きんとん。
つづいてお抹茶が出てきましたよ。
お茶はなんともちょっとほろ苦い味。
それに対して栗きんとんはなんとも自然な甘さ...。
本当に美味しい!
しかもこの美しい紅葉。
最高です。
ということでゆっくりゆったりした貴重な時間をすごせました。
ごちそうさまでした...
ということで今回は箱根美術館および神仙郷を楽しみました。
デートでも楽しめますよ。是非お越しください。
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