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2020年2月2日日曜日

【映画 感想】才能と能力は違う「The Founder」

found

find 「見つけ出す」の過去形・過去分詞
形容詞における
「見つけられた」
となる。
そこの関連からだろうか

創設者 創業者 始祖 開祖

という意味合いにも変換されていったものと考えられる。

その名称を冠する映画が
「The Founder」
である。



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The Founder

日本語版には副題が添えられており

「ハンバーガー帝国のヒミツ」

とある。
正直この副題要らないわ...
と思わせるほどに
この 

The Founder

と言う言葉がとてもマッチする映画だと感じた。



なぜこの創業者という言葉がマッチしていたのかというと

マクドナルドの創業者とされる
レイ・クロック創業者とするには黒すぎるからと言うのがあげられる。

多分コレは日本の副題を読んでしまうと
彼 レイ・クロックがいかにマクドナルドを広めたか
を語る映画と誤解してしまう方が居るかもしれない。

ではなく 如何に創業者となったかが語られる映画なのだ。

なので日本語副題は正直無意味と感じる。

そう

The Founder

だけでよかったのだ。

彼はいわば会社を乗っ取った男だ。

その乗っ取りの経緯をこの映画では語っているのであって
それがマクドナルドでもどこでもよかったと言える。

多分日本語副題をつけた理由は

日本で創業者と今考えられるのはむしろ
アップルの創業者 スティーブ・ジョブス
が第一に挙がるので その誤解を生みたくなかったと感じる。

内容は簡単だ
一人の野心溢れ新しいものにすぐ飛びつく男が52歳において
マクドナルドという革新的ファーストフード店とであう。
そして彼がフランチャイズ化を強力に推し進め
最終的にその会社を乗っ取るまでの話しが語られている。

映画

公開は2017年。
監督はジョン・リー・ハンコック
レイ・クロック役はマイケル・キートン
リチャード・J・マクドナルド役はニック・オファーマン
モーリス・マクドナルド役はジョン・キャロル・リンチ
ジョアン・スミス役はリンダ・カーデリーニ
製作費 2500万ドル
興行収益 世界で2400万ドル
あれ?ちょっと赤字じゃんね。
しかし製作費掛り杉じゃないか?

と思ったら公開についての揉め事があったようで
違約金などで1500万ドル吹っ飛んでいるらしいw


感想

映画において彼 レイ・クロックは冷血のように描かれているが
何故か憎めない側面を感じさせる。
善人としての方向修正をしているわけではない。
なぜか冷血漢と言う意味を取り入れるにはちょっと甘いんじゃないか?
というのが僕の印象。

多分映画の描き方が少し物足りなかったのかもしれない。

もう少しなんとなくサイコパス的に描いてほしかったと感じるめんもあるが
あの程度の判断で世界規模の大企業を作り上げられるのか?
というなんとなくちょっと骨抜き的に感じる部分はあった。

しかし全体の流れとしては如何に会社を乗っ取るかが上手に描かれた
作品だと感じた。

この映画を見ていて思ったのは
北條早雲
この逸話が本当かどうかはわからないが
あるとき盗人が捕まり、北條早雲の前に召しだされた。
そのとき早雲が盗人を咎めると盗人は
「わしは 馬を盗んだ。しかしあんたは国を盗んだじゃないか!」
と言われ早雲はその盗人を許した。
という話しがあった。

このレイ・クロックはまさに会社を盗んだ男である。

レイ・クロックも北條早雲も50を越えてから頭角を現し始めている。

この映画で
この男 レイ・クロック は何故かなんとなく
どこまでも一人では何もできない男という印象を持ち続ける。
そしてすぐいい気になる。
しかしそれこそが成功の秘訣なのかもしれない。

そう彼はあくまでも甘美な優越感と言うものに支配された男なのだということ。

そしてそれこそ 優越感 を得たいとおもう者こそが成功を収めるのだという
ことなのかも知れない。
幸福感 を感じた時点で そこで満足した時点で成功ではなく停滞と
縮小が始まるという感じを想起させる映画でもあった。

そういえば幸福間の「幸」というのは実は中国語の「枷」につながれている
人のことを指すというのを思い出した。
首を切られるよりはマシ。首を切られるよりも「幸せ」ということが起源らしい。
そう考えると「幸せ」とはあくまでも誰かと比較しないと得られないものという宿命があるのかも知れない。

幸せには成れないが優越感を得られる。それが世界の帝国を築くのに必要な要素なのかも知れないね。

才能と能力は違う。

それを感じさせてくれる映画でした。

founder

英語にはもう一つ意味がある。

「くずれる」




なかなか面白い映画でした。
一気に見せる映画でもあります。
是非ご覧ください。



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