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2016年12月31日土曜日

おかげ参り道中 豊受大神宮(伊勢神宮外宮)

いよいよ
やってまいりました。
伊勢神宮
そこの外宮…

正式名称 豊受大神宮

豊受大神をお祭りするお社…

豊穣の女神様をお祭りする社とはどのようなものか…

心踊る思いです。

さぁ鳥居をくぐり参りますよ!




10:05

伊勢神宮外宮駐車場に到着した私たちは表参道に向かいます。

歩いて二、三分程度…

表参道にある灯篭が見えた。


そして振り返ると…


表参道火除橋と第一鳥居が見えます。


橋の手前に下乗と書いた立て看板が…
これもブラタモリで紹介されていたが
ここから先は乗り物から降りてくださいとうい印らしい…

伊勢神宮の担当者曰く、
ここから先は身分に関わりなく歩いていかなければならないという平等の表れ
とのこと…

なるほどさすが神様だ。
神の前では全てが平等とういわけですね。

立て看板があったので読んでみる…


これによると雄略天皇の時分、豊受大神は天照大神が食事を安らかにするために丹波国からお呼びになった神様とあります。
豊穣の神と先ほど書きましたがここでは産業の神とありますね。
なるほど遷宮とはまさに技術の継承!産業の神と深いつながりがあるのかもしれません。


さて表参道火除橋を渡ります。
左側通行ですよ!


すると左手に手水舎があります。



清めた後向かったのは第一鳥居…

ではなく

手水舎の向こう側…



そう第六十二回遷宮の記念で建てられたせんぐう館です!


なんですか?せんぐう館とは…

どうも式年遷宮や伊勢神宮に関する色々な資料を展示している施設だそうです。

ここもブラタモリでやってましたw

せっかく来たのです。行ってみましょう!

敷地内に入ると池がありその上にお神楽を舞う舞台が据えられています。
池の名称は勾玉池というらしいです。


建物は出来たばかりらしくとても綺麗です。


入り口に向かいます。



入館料一人300円です。
館内は撮影禁止です。

10:16
せんぐう館 入館


そこでちょうど館内ツアーが開始されるところでした。
どうせなら説明を聞いた方が楽しい!
ということで申し込みをしました。

ご年配の男性が式年遷宮についてわかりやすく説明をしてくれます。

まずお目にかかるのは外宮正殿の御扉。
とても重厚感のある扉で
目の前には鍵も展示されています。

二重の鍵のようで厳重さを感じます。

続いて瑞穂の国の説明。

稲作と同時に重要な物造りについて学びます。
この伊勢神宮周辺は多くのお社があり、それぞれそこで物造りが行われているようです。
機織りをするお社があったり稲作をしたり。そしてそれらが天照大神に献上されるわけです。
豊受大神は天照大神の食事を司ります。
外宮正殿の脇にある御饌殿(みけでん)に天照大神がお越しになり食事を取られるとのこと…
なおそのお食事を奉納する儀式は毎日行われており、伊勢神宮が倭姫命により開かれてより一度も欠かされたことがないとのこと…
それは戦時中でもとのことでした…
半端ない!
1945年7月に起きた宇治山田空襲では焼夷弾が降り注いだそうだがそんな中でも欠かさず食事の用意をされた関係者の心意気を感じた時には自然と涙も溢れてくる…
ガイドさん曰く、毎日の食事はこの国そして今は世界中の人々が平和で且つ毎日の食事を恙無く摂れるようにという意味を込めた祈りであるとのこと…
確かに戦争で神道は国家とのつながりが強く利用された側面はあった。しかしそこで営まれた日々の所作は国家のそれとは随分かけ離れた単なる祈りという側面でしかなかったはず。命の危機にありながらもその意地を通そうとするのもまたとても粋だとおもう。

説明は日々行われるお祭りと式年遷宮へと変わっていく

そして遷宮の度に新調される調度品の数々
これは徴古館よりも少ない展示であるが作成の工程などもわかりやすく展示してある。

これらは徴古館同様 本物を見る! という意味ではとても貴重な体験だと思う。

そして…

でで〜〜〜〜〜ん と出てくるのは…

外宮正殿原寸大模型の部屋…

これはすごい!

っとその前に…

外宮全体の縮小版模型もある…

ついつい目は大きい方に行ってしまいがちだが
その外宮の縮小模型も目が離せない!

なんとこの縮小模型を作るためになんと工具まで新調したというのだからすごい!

ということはこの縮尺模型は本物そのものであるとも言える…

日本の技術 それがここに凝縮されているような逸品です!
本来天皇陛下以外は入ることのできない正殿周辺の造りが一目見れます。

写真を撮れないのが残念でした…



そして外宮正殿原寸大模型!

これはすごいと言わざるを得ない。
とにかくデカイ!
五階建ての建物くらいの高さはあるだろうか…

先ほどの老齢のガイドさんはここでガイドを離れ
新しい若目の方がガイドに変わった。

いろいろ説明してくれる。また上手で面白い。

神明造というそうです。

まずは茅葺の茅の部分。とてつもなくデカイ
末端の方は人の背丈以上の厚さ
これは年月が経つによって徐々に減っていくためと
屋根を重くするため

この正殿は柱で支えているのではなく壁で支えているようで
屋根を重くしないと壁に隙間が空いてしまうそう…
そのため柱と屋根との間に少し隙間を開けているとのことです。
ちょうど二十年。遷宮の年にその柱と屋根との隙間が埋まるように作られているとか…
すごい…

屋根の上に突き出ているツノのようなものを千木(ちぎ)と呼ぶそうで
外宮では先端が縦に裁断されているが
内宮では横に裁断されいるとのこと
なるほど面白いです。

先ほども紹介したように
この施設は天皇陛下以外は入ることのできない施設。
一度作ってしまうともう手直しができないとのことで
災害などで倒壊しないような造りになっているとのこと

二十年に一度の式年遷宮はその建物の倒壊を防ぐための策だそうで
なるほど納得できます。


いや〜説明も素晴らしく
ついつい感動してしまいました。

あとその正殿縮尺模型の下に工具などが展示されています。

一通り見終えて終了です。

そしてツアーに参加した方だけが
式年遷宮記念せんぐう館パンフレットをいただけます。


なかなか充実したパンフレットです

ぜひツアーに参加しましょう!

11:22 せんぐう館 退館

さぁいよいよ豊受女神様に会いに行きます!

第一の鳥居をくぐりますよ。

ご挨拶しないとね。


中に入ると緑がとても豊か…

気持ちがいい

多分マイナスイオンなるものが充満しているんだと思います。

そして二の鳥居


二の鳥居をくぐると右手に神楽殿が見えて来る。

そこで頼まれていた御朱印状を購入。
しかし自分は朱印を集めていないので
書いてもらうことはしなかった。

伊勢神宮ではおみくじがありません。
なぜならお参りした時点ですでにご利益があるとのことだからだそうです。
うーーん さすがだ…

そしてそのまま進む…

すると…



こっこれは…

この広場はもしや…



おーーーーっ やっぱり

古殿地(こでんち)…

遷宮以前に正殿があった場所です!


うーん これだけでもなんとも厳か…

ということは…

その隣にあるのは…


豊受大神お住まいの社…

奥に見えるは天照大神の食事処… 御饌殿…

きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

豊受大神宮(外宮)



ででで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!


きたーーーっ いよいよきてしまいました!

しかしここから先は写真撮影禁止です。

厳かな気持ちでご挨拶。

二礼二拝一礼

私は願い事はしません。
今までの人生に感謝だけをお伝えする。

なんだかとても気持ちが引き締まる。


豊受大神
産業の女神
もともとは丹波の国の造
天照大神が雄略天皇の枕元に立ち
「一人では安心して食事ができない。丹波の国の比沼真奈井(ひぬまのまない)にいる御饌の神 豊受大神を近くに呼び寄せなさい」と伝えたことに端を発し豊受大神の社を伊勢に遷宮させたとのことだそうです。

豊受大神はイザナミの尿から生まれた稚産霊(わくむすび)の神の子供だそうです。
丹後国風土記では丹波群比治里の比治真奈井(京都府京丹後市峰山町荒山とする説と久次岳とする説があります。)で天女八人が水浴びをしていたところうち一人が老夫婦(和名佐老夫:わなさおきな 和名佐老婦:わなさおうな)に羽衣を隠され天に戻れなくなり、しばらくその老夫婦宅に住んでいたそうです。その天女はお酒を造り売ってそのお金を老夫婦に送っていたので老夫婦はたちまち大金持ちになったのですが十数年後に家を追い出されてしまうのです。あちこち漂白したのちにたどり着いたのが竹野郡船木郷奈具でそこにあった槻(けやき)にもたれた泣いたためその村を哭木村(なきむら)と呼ぶようになったそうです。 そこにお社をたて鎮座されたのが豊受大神だそう…

しかしその老夫婦、こんな偉大な女神を追い出すなんてどんだけ肝が座ってるんだか…

とこの神話…どこかで聞いた事ありますよね。
日本全国で同じような昔話が随分あります。


とても美しい女神様
不運な身の上も逆に魅力的でもあります。
お会いできてよかった〜

さぁお参りもすんだで帰ると…。

というわけにはいきません!そうこの外宮ほかにもお社があります!
せっかくなのでそちらにも参拝。

多くの人は別宮遙拝所なるものをよく拝んでいる様子ですが
ブラタモリではむしろそこよりもこの亀石をご覧いただきたいと
言っていました。


この亀石こそが天の岩戸だとか…
なるほどこちらの方が価値がありそう…

しかしそんな神聖な岩の上を歩いていいもんでしょうか…w

と亀石の上を歩き訪れたのが…

 土宮…


大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ) 
もともとこの外宮がある地域を山田原といったそうですが
そこの地の神様だそうです。今ではこの外宮および宮川堤防の守護神として鎮座されているようです。

つづいて訪れたのは

風宮…


風雨の神様 級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀るお社です。
もともと小さなお社だったようですが
元寇の後、国難を退ける神としての信仰が加わり、江戸幕末の混乱時に朝廷から攘夷祈願を受けるまでになったそうです。

そして階段を上がり…


訪れたのが

多賀宮…


豊受大神の荒魂を祀るお社です。

お参りし…
戻ることにしました。

神楽殿の前の丁字を折れ
九丈殿 五丈殿 忌火屋殿などを通り過ぎて
北御門鳥居を過ぎる。


御厩(みうまや)が見えますが馬はいませんでした。
そして火除橋を渡り


駐車場に着きました。

本来なら月夜見宮にも参拝すべきだったのですが
そこまで気が廻らず。そのまま移動してしまったのが悔やまれますが…

なんと厳かな時間 
素敵な時間をいただきました。

豊受女神様 ありがとう…

12:05

豊受大神宮を出発…



参考資料
まどゐ
BlueSignal
丹後の地名



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